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「フレンド認定こども園」の須藤愛子 園長先生のこと

2018年10月6日、「フレンド認定こども園」の須藤愛子園長先生が、永眠されました。

少し長文になりますが、心からの感謝と哀惜の念を込めて、

愛子先生との思い出を、自分なりに残しておきたいと思います。

愛子先生には、ちょうど2年前の2016年の秋頃、

フレンド幼稚園を認定こども園へ移行する計画について、

新園舎の設計をお声がけいただきました。

我が家にとっては、2人の息子が大変お世話になった園でしたので、

このようなかたちでフレンドに恩返しをできることを心から嬉しく思いました。


新しい園児の収容人数から始まって、仮設園舎の場所、新園舎の設計、

工事予算、補助金申請、移行時期など、解決しなければならない課題がたくさんありました。

この頃は、何度もお逢いして、新しいこども園を考えていく、とても濃い日々だったように思います。


計画途中には、計画自体が白紙になりそうな危機的状況が何度もありました。

打ち合わせの中で、2人で頭が真っ白になったことも・・・。

そんな時は、打ち合わせ後に、一緒にお茶を飲みながら

「あんまり落ち込まずに前向きにいきましょう〜」とか

「なんとかなりますから、お互い体だけは気をつけましょう!」などと励まし合ったものです。

まさに二人三脚で、一歩一歩進めてきた計画でした。


時には仕事とは関係ない、愛子先生が子どもの頃のエピソードや、

娘さんを子育てしていた頃のことなどもお話してくださったり、

私も子どもの成長をお話したり・・・、

とても楽しく、先生のあたたかかい人柄にたくさん触れることができた時間でした。


季節は流れ、ようやく2017年の初夏、補助金の交付や入札で工事業者が決定しました。

少しホッとして「もう計画全体の 7合目くらいのところまで来た感じですから、

ちょっと安心。もう大丈夫ですよ」とお話すると

「完成が楽しみね〜!長崎さん、完成したら抱き合って喜ぼうね」とおっしゃってくれました。


新園舎の工事期間は、2017年の9月から2018年の2月までの約半年。

時間が限られたなかでの工事でしたが、

施工者の方々や関係者の方々の努力や応援で、

工事は順調に進み、無事に完成することができました。

不自由ながらも、仮園舎での園生活をしっかり守ってくださったスタッフの方々や、

在園児、保護者の皆さまにも感謝の気持ちでいっぱいです。


2017年の年末まで、愛子先生は週1回の工事の定例会議に出席されていました。

12月には娘さんの暮らすオーストラリアへ行かれたりしていたので、

少し体調を崩されても、また元気になるものだと信じて疑いませんでした。


しかし愛子先生は、2018年に入った頃から、手術や入退院を繰り返すようになりました。

春になって病院を退院されましたが、楽しみにされていた3月の卒園式は、

体調が悪くて出席することは、かないませんでした。


4月の入園式はどうだろう。終業式は来られるかな…。

9月の新学期は大丈夫かもしれない。10月の運動会こそは…。

節目の行事がある度に、園にいらっしゃるだろうか、いつも気になっていました。


それでも何度かお電話を頂いて、お元気そうな声も聞いていたので、

必ず戻ってきてくれるものだと思っていました。

8月下旬にお電話したときも、いつもの明るくのびやかな声で

「まだ長崎さんと園舎の完成をお祝いしてないから、

はやく一緒に喜びあいたいわ」とおっしゃってくださいました。


愛子先生が亡くなったという連絡を受けた時は、

意味がわからず「えっ、なんで…」と絶句するしかありませんでした。

3月の卒園式にはお会いして、完成の喜びを分かち合うと信じていたので、

10月になった今でも、わたしの中ではどうしても、仕事が終わった気がしないのです。

愛子先生に新しい園舎を見ていただきたかったですし、こども園で元気に過ごしてほしかったです。

今でも愛子先生のことを考えると「なんで?」「逢いに行けば良かったのかな」

「こうすればよかったのでは?」と、悲しみとも後悔とも、なんとも整理のつかない想いが巡ります。

でも工事中の頃の愛子先生の写真を見返してみると、

もしかしたら、以前からずっと体調が悪かったのではないか。

工事が軌道に乗るまで、ご無理をして頑張っていてくれたのかもしれないという気もしてきます。

思えば以前から、かなり食事制限をされていましたし、

次第に園にいる時間も少なくなっていたような気もします。

「フレンド幼稚園のこども園への移行」は、

まさに命をかけての愛子先生の人生最後の大仕事となりました。

微力ながらそのお手伝いができて、とてもありがたく、うれしい気持ちです。


11月のお別れ会には、新園舎でやっと愛子先生にお会いすることができます。

当日はもちろん、先生と抱き合いながら

「工事が無事に終わってよかったね。」とお話したいと思っています。


我が家は、長男と次男ともフレンド幼稚園のお世話になりました。

自由奔放な我が子たち、手を焼き、悩むことも多かったです。

でもその度に、愛子先生に「そのままでいいのよ」「とってもいい子よ」

「ぜったい大丈夫」と声をかけていただき、

子どもたちは園の中で、のびのびと毎日を過ごすことができました。


子供たちはもちろん、親たちも、愛子先生に話を聞いてもらうことで、

すーっと気持ちが楽になり、自分の子育てや我が子の成長を信じることができ、

親として、人として自立することが出来たのではないかと感じています。

新しいこども園に、もう愛子先生はいません。

でも、同じ想いを持った園のスタッフの皆さん、保護者の方々、

また今までフレンド幼稚園にお世話になったOBの方々もたくさんいらっしゃいます。

幼稚園からこども園に変化したり、時代も変わって、

今まで出来ていたことができなくなったとしても、

根底に流れる、愛子先生の広く深く、あたたかい愛情は変わらないと思います。

子どもを愛し、子どもに愛された、愛子先生。

そんな愛子先生を知る者として、少しでもその想いの粒を、

子どもたちに伝えて、咲かせていくお手伝いが出来たらいいなぁと思っています。

 
まよった時、なやんだ時。まずは自分を、そして人を信じて「いってみよーう!」と

言ってくださった先生の笑顔を、ずっと忘れません。

愛子先生、ありがとうございました。

2016:10:18-打ち合わせ(独楽蔵)

2016:08:25-打ち合わせ

2017:07:21-旧園舎片付け1

2017:09:13-地鎮祭

2 Comments

シロップ  

愛子先生

初めまして。飯能住みです。昨日娘から、愛子先生の話を聞いて、びっくりして。
私の娘もフレンド幼稚園に通っていました。こども園を立ち上げるので、園舎のお別れ会に行ったのが、愛子先生を見た最後になりました。病気だったのですね。だいぶ痩せていて。すごくあたたかく、自分のお母さんのような存在で、、。
愛子先生のお写真、勝手ながら、保存させてもらってもいいでしょうか。

残念です😢

2019/01/02 (Wed) 07:11 | EDIT | REPLY |   

長崎昭人  

Re: 愛子先生

メッセージありがとうございました。
我が子も二人、愛子先生にお世話になりました。
今でも、いろいろなことを思い出して、とっても残念です。

写真どうぞお使いください。

長崎

2019/01/04 (Fri) 21:38 | REPLY |   

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