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23 2014

【入間市藤沢に家族葬主体のセレモニーホールが完成しました。】設計事務所の建築デザイン

家族が故人と最後の夜を過ごすための家 ・・・

今回、「家族葬主体のセレモニーホール計画」にあたって、最初にクライアントの方々とお話したのは、

家族の方々が故人と最後に過ごす空間はどういうものだろうということでした。

セレモニーホールは、故人と親交のあった方々との大切なお別れの場でありますが・・・、

遺族にとってそれは、やはり家族だけで落ち着いてゆっくり時間を過ごすことの出来る「家」空間ではないか・・・。


それがクライアントの方々と独楽蔵との共通認識でした。

故人も含めた家族一同が、同じ空間でいっしょに過ごすことが出来ること。

加えて、その空間には親戚の方々も気兼ねなく泊まることのできるプライバシー空間も確保すること。

それが「最後の家」にとっての必要な条件でした。

私達は、家というプライベートな空間を視覚的・心理的に演出するために、

その建物もセレモニーを行うホール部分とあえて構造上分離しました。

通常であれば、「遺族控え室」という部屋空間で終わってしまう家族の居場所を最大限大切に考え、

庭を含めた上質な個人の邸宅を造るつもりで計画しました。

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木造の平屋建ての「家」(遺族控え室スペース)(写真右側)は庭を挟んで専用の渡り廊下により、

ホール(式場)部分(重量鉄骨造)(写真左側)とつながっています。

今回のセレモニーホールでは、故人の棺が通夜が行われるホールから家族のスペース、

そして翌日の葬儀のために再びホールへと・・・、スムーズに移動できる動線計画も鍵となりました。

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遺族控え室(リビング)

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遺族控え室(ダイニング)

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お清め室

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私自身、数年前に祖父が亡くなった際に、

通夜の夜、祖父の棺と家族とで一緒に泊まった経験が本当にいい思い出として残っています。

「祖父のおかげで、普段、会うことのない親戚の方々や家族のみんなと集まることが出来てよかったね。」などと実際に家族で何度も話をしました。

故人を囲んで、家族の思い出がもう一つ出来るようなセレモニーホールになればいいなぁと思っています。

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埼玉設計事務所独楽蔵入間市

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